ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

雪ちゃんの指輪のサイズがわからなくて、お兄ちゃんに合った物よりもワンサイズ小さな物を買った。


店員にそれとなく事情を説明してくれたお兄ちゃんのお陰で、閉店前にも拘わらず文字も彫って貰えた。


雪ちゃんの物にはあたしの名前を、あたしの物には彼の名前を彫って貰った。


きっと他人から見たら、とてもマリッジリングにはならないような安物のリングだと思う。


もしかしたら、オモチャだと笑われてしまうような物なのかもしれないけど……。


あたしにとってのマリッジリングが入った小さな箱を、胸元でギュッと握り締めた。