翌日の金曜日も、いつものように学校が終わってから雪ちゃんの家に行って、彼と一緒に過ごすつもりだった。


だけど……。


昼休みに掛かって来た一本の電話によって、描いていたそれは打ち砕かれてしまった。


『それで……入院する事になったの……』


今朝、意識を失った雪ちゃんが、地元の病院に救急車で運ばれた事。


そして、まだ目を覚まさない彼が、入院する事になった事。


おばさんに電話口で説明された事は、まだ上手く理解出来なかったけど……。


心臓がバクバクと脈打ち始め、携帯を持つ手が震え出した。