ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「買おうよ、結婚指輪」


「え?」


一瞬だけ目を見開いた雪ちゃんが、困惑の表情を浮かべる。


「だって、せっかく結婚したんだよ?安物でもオモチャでもいいから、“二人にとってマリッジリングになる物”を買おうよ」


困ったように眉を寄せる彼の唇に、自分のそれをそっと重ねる。


「ね?」


それから小首を傾げて雪ちゃんを見つめると、彼はため息混じりの苦笑を零した。


「その顔はずるいな……」


困ったように微笑む雪ちゃんが幸せそうに見えたのは、きっと気のせいなんかじゃないって思った。