ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「一応、ダイヤモンドだよ」


「雪ちゃん……」


「誕生日に、渚の左手の薬指は予約しておいたからね。順番が逆になっちゃったし安物だけど、一応エンゲージリングって事で」


雪ちゃんが珍しく早口だったのは、照れ隠しだったのかもしれない。


薬指でキラキラと輝いている一粒ダイヤは、今まで見て来たどんな物よりも綺麗に見えた。


「ありがとう……」


絞り出した声で言うと、雪ちゃんがあたしの左手の甲にキスを落とした。


「どういたしまして」


顔を上げた彼は、柔らかい笑みを浮かべていた。