ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「結婚式どころか、今の俺じゃ何もしてあげられないけど……」


箱を開けた雪ちゃんが、中からリングを取り出す。


「渚を想う気持ちは、誰よりも負けないつもりだよ。俺はたぶん、渚が俺を想ってくれてるよりもずっと、渚の事が好きだと思う」


優しく紡がれた言葉に、益々涙が止まらなくなる。


そんなあたしの左手を持ち上げた雪ちゃんが、薬指にそっとリングを着けてくれた。


細いシルバーリングの真ん中には、透明な宝石。


「これって……」


思わず呟いたあたしに、雪ちゃんが瞳を細めた。