皆、笑っていて……。


あたしの全てを受け止めるように、雪ちゃんが手を握ってくれて……。


残酷な未来に向かって歩くあたし達に、ほんの微かな光が射した気がした。


“確かな証”の重さを、誰かと一緒に生きて行く事の幸せを、しっかりと噛み締める。


あたし達に残された時間はあまりにも少な過ぎて、雪ちゃんと一緒に過ごせる時間は一瞬だって無駄には出来ない。


そう思うと、この幸せを掻き消されてしまうくらい、恐くて恐くて堪らない。


だけどね、雪ちゃん……。


あたし達、これで“ずっと一緒”だよ……。