ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「今回は、ただの駄々じゃないぞ。渚が泣かずに自分の意志を通そうとする時は、誰が何を言ったって諦めないって事くらい、お前だってわかってるんだろ?だからもう、諦めろって」


『今回はお前の負けだよ』と付け足したお兄ちゃんが、この場に似つかわしくない程明るくケラケラと笑った。


味方をしてくれた事への喜びよりも、豪快なお兄ちゃんにポカンとしてしまう。


それは両親達も同じだったみたいで、雪ちゃん以外の全員が唖然としていたけど──。


「そんなに簡単な問題じゃないだろ……」


程なくして、彼がため息混じりに言った。