ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「渚……。とりあえず、顔を上げなさい」


戸惑いを含んだ沈黙を最初に破ったのは、お父さんだった。


唇を噛み締めながら、ゆっくりと顔を上げる。


「お前はまだ、高校生なんだぞ?」


「わかってる」


「金銭的にも安定してない二人が結婚なんて、現実的に無理だ。それに、結婚は二人だけの問題じゃない。家族も巻き込む事になる」


「それも、わかってるよ」


「じゃあ、どうして結婚したいんだ?」


お父さんの質問には、暗に『雪緒君の病気が原因なんだろう』と込められていると思う。


だけど……。