ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「あたしと、結婚して下さい」


言葉が部屋の空気に溶けるよりも早く、雪ちゃんが目を大きく見開いた。


両親達を見れば、彼と同じような表情をしていたけど……。


お兄ちゃんだけは、真剣な顔をしたままだった。


あたしは驚きを隠せない雪ちゃんをもう一度見た後、両手を床に付いてゆっくりと頭を下げた。


「雪ちゃんと、結婚させて下さい」


今度の言葉は両親達と、そしてお兄ちゃんに向けたもの。


床に額が付くくらいまで頭を深く下げたまま、フローリングを見つめていた瞳を閉じた。


「お願いします」