翌日もその翌日も、学校が終わったらすぐに雪ちゃんに会いに行った。


薬や点滴の副作用のせいで、雪ちゃんは昼間でも眠っている事が多くなったけど……。


彼の寝顔を見て、その寝息を聞けるだけで良かった。


だから時間が許す限り、雪ちゃんの傍から離れなかった。


それでも夜になると、仕事を終えて迎えに来てくれるお兄ちゃんと帰らなきゃいけなくて……。


平日は朝から夕方までは、どうしても学校に行かなきゃいけない。


明日も雪ちゃんに会える保証が無い事を痛感している今、彼と離れている時間が恐くて堪らなかった──。