ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

キッパリと告げたあたしに、雪ちゃんが苦しげに顔を歪める。


「渚……」


「だけどね……」


何か言いたそうにしている雪ちゃんを遮って、あたしの手を握ったままの彼の手を強く握り返した。


「もし……“いつか”本当にそうなる時が来たら……」


泣くな、泣くな、泣くな……。


自分自身に必死に言い聞かせて、雪ちゃんを見つめる。


「その約束も、ちゃんと守るね」


笑って口にした言葉は、何だか現実味が無かった。


だけど……。


胸の奥が痛くて、あまりにも痛くて堪らなかった。