ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

きっと“この先”、“生きて行く”のはあたしだけで……。


その時は世界中のどこを探しても、雪ちゃんはいない。


「だからそうなった時には、俺の事は忘れてくれればいいからね……」


眉を寄せて苦しげに呟きながらも微笑む彼に、あたしはやっとの思いで口を開く。


「雪ちゃんも……あたしの事を忘れるの……?」


震える声で尋ねれば、雪ちゃんが少しだけ考えるように目を閉じた後、優しく笑った。


「……離れてしまっても、俺は渚の事を大切に想う気持ちは変わらない。だから、渚の事をずっとずっと応援してるよ」