ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「人はいつまでも過去に囚われていたら、きっと前に進めなくなる……。だから渚も、この先何があっても過去に囚われたままじゃいけない。どんなに苦しくてもつらくても、生きてる限りは前に進まなきゃいけないんだよ」


雪ちゃんの声があまりにも優しいから、ついに目の奥の熱が溢れ出しそうになった。


「だから……」


だけど、彼の前だけではどんな事があっても泣かないと決めたから、絶対に耐えなきゃいけない。


「もし、俺達が離れてしまう事になっても……俺は俺の、渚は渚の道を歩いて行くんだ。過去に囚われないで、ちゃんと生きて行こう」