ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「だからな……」


強張っていた体が、少しずつ落ち着いていく。


「泣きたいなら泣け。叫びたいなら叫べ。親に怒鳴れないなら、俺に怒鳴ってもいい……。だから……何もかも、一人で抱え込んでるんじゃねぇよ……」


お兄ちゃんが最後に零した声だけはそれまでよりも小さくて、耳を澄ませていなければ聞こえない程のものだった。


「章太郎……」


「くそっ……!何つーか、こう、上手く言えねぇけど……」


必死に言葉を探すお兄ちゃんの優しさが、襖の向こうに溢れている。


「お前は……俺の親友、だから……」