ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「弱いのは渚じゃない。……俺の方だよ」


弱々しく呟かれた言葉に、唇を更に強く噛み締める。


あたしは、雪ちゃんの何を見ていたんだろう……。


ずっと彼の傍にいるくせに、その心に隠されていた感情に気付けなかった。


雪ちゃんの優しさは、彼自身の強さが生み出しているものだと思っていたし、その考え方自体が間違っている訳じゃないとは思う。


現に、病魔を抱えながらも周りを気遣える雪ちゃんは、本当に強い人だと思うから。


だけど……。


心に強さを持つ雪ちゃんは、同時にそれ以上の弱さも持ち合わせていたんだ……。