ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

二人の話題でひとしきり笑った後、お茶の支度が出来た。


「あたし、二人を呼んで来るね」


言い終わるよりも早くリビングを出て、数歩先にある客間に行った。


そして、襖越しに声を掛けようとした時──。


「……なぁ、章太郎。俺、ちゃんと笑えてるか?」


不安を孕んだ雪ちゃんの声が聞こえて、思わず開き掛けた口を閉じてしまった。


「お前にこんな事言ったら、笑われるかもしれないけど……」


お兄ちゃんの答えを聞かずに、雪ちゃんが小さく続ける。


「死ぬのが、恐いんだ……」