ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

「ありがとう」


綺麗に片付いた部屋を見て、雪ちゃんは微笑みながら言った。


過ごし慣れた部屋を不本意な理由で離れる事になった彼にとって、きっと今回の事にも少なからずつらい気持ちがあるに違いない。


それなのに、笑ってお礼の言葉を口にした雪ちゃんは、やっぱり心が強い人なんだと思う。


そんな彼に対して、あたしは何も言えなかった。


「皆、疲れたでしょ。お茶にしましょう。プリンがあるから、すぐに用意するわね」


「じゃあ、あたしも手伝うね!」


それを誤魔化すように、おばさんに笑顔を向けた。