おじさんは、庭で日向ぼっこをしている雪ちゃんに視線を遣った後、またあたしに笑みを向けた。


「今日は調子も良さそうだし、雪緒だってたまには渚ちゃんと二人でゆっくりしたいだろうからね」


優しい笑顔の中に心配そうな表情が少しだけ混じっていたけど、これはおじさん達の好意なんだって事にようやく気付く。


「うん、わかった。留守番は任せて」


「ありがとう」


「何かあったら、すぐに連絡してね」


笑顔のあたしに、おじさんとおばさんが口々に言った。


あたしは頷いてから、雪ちゃんの背中を見つめた──。