ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜

足音に気付いたのか、すぐに振り向こうとした背中を押さえるように、後ろから勢いよく抱き着いた。


「振り向かないで!」


あたしがそう言ったのと、雪ちゃんが動きを止めたのは、ほとんど同時の事だった。


「……渚?」


僅かな驚きを含んでいた彼の声は、何となくあたしがここに来る事を知っていたような、そんな口振りにも聞こえた。


「このまま聞いて……」


小さく呟いて、雪ちゃんの体に回した手にグッと力を入れる。


何があっても、逃げられないように……。


もう、はぐらかされないように……。