やっとの事で息を整えたあたしの状態を見計らうようにスピーカーからプツッと音が鳴って、モニターを切られたのがわかった。


「おばさんっ!?」


どうして……?


無言で造られた壁に、唇を噛み締める。


だけど、どうしてもここで引き下がる訳にいかないあたしは、もう一度インターホンに手を伸ばした。


その瞬間……。


ゆっくりと、静かに玄関のドアが開いた。


「おばさん!お願いっ、雪ちゃんに会わせてっ!!」


思わず勝手に門扉を開けて駆け寄ると、おばさんは眉を寄せながら俯いた。