あのねーちゃん、よう来るな。 でも婆さんひとりじゃなくなったから、まあええか。 外は寒そうやな。今日散歩すんのやーめた。 クロは縁側に伏せて、ガラス戸の向こうの庭を見つめている。ひゅようおうおーと風が生き物の叫び声のように鳴いていた。