そのまま栄一くんの体が離れていく。 「え・・・・?」 訳がわからず素っ頓狂な声をあげてしまう。 栄一くんはそんなわたしにおかしそうに笑って 「ちゃんと服整えなね。」 と意地悪に言った。 慌てて乱れた服を整えるけど 全然意味がわからない。 「なんだったの?今の。」 わたしの問いかけに、わたしの方を向く。 「お馬鹿な綾菜ちゃんに身をもって教えるための大サービス。」 いつものようにへらっと笑う。 「それじゃ、意味わかんないよ!」 ちゃんと説明してもらわないと。