実は、わたしは、いわゆる"金槌"なんだ。
全く泳げない。
たぶん10mも無理。
「あ!でも女子のお二人は、水に顔つけられないか。」
気がついたように言う平野くん。
「化粧あるもんね。」
わたしたちを振り返り、付け加える。
・・・・さすがだな。
伊達にプレイボーイじゃないね!!
女の子のこと、よくわかってる。
「そ、そうだよ!!」
わたしは急いで賛同した。
泳がなくて済む、絶好の口実。
「あ~確かに!
でも、なら、とる?」
「え!?」
いやいやいや・・・・。
なんで、そうなるの?
「あたしは別にいいよ?
何回も、すっぴん見られてるし。」
確かに、1年生のときとかはまだすっぴんで学校行ってたけど。
それに、律子は今でも『朝、時間なかった』とか言ってすっぴんで来て
1時間目終わったあとにトイレで化粧してたりとか、よくある。


