まだ顔が赤い。
そして、恨めしそうに俺を睨んでる。
「言うとおりにしたのに・・・・。」
「それはそうだけど、
だって、今夜・・・・!!」
ああ・・・・
本気にしたの?
まあいいけど。
俺はとくになにも言わない。
そして、いつのまにかヘラヘラ笑顔を捨てた無表情になっていた。
あーあ。
綾菜ちゃんと二人きりになると、すぐ素をだしちゃってるし。
「・・・・わかった。」
「え?」
「だから、わかったって言ったの。」
「なにが?」
なにが・・・・わかったの?
なにか理解してなかったの?
「今夜。
べ、ベットの相手はできないけど・・・」
真っ赤になったまま続ける。
「話し相手になる。」
「は!?」
「今夜は、いっぱい平野くんの素顔を見せて。
平野くんのこと、もっと知りたい。」
少しはにかんだように、ちらっと俺を見て
小走りで行ってしまった。


