売店に着く頃には、僅かな休み時間に押し寄せた生徒でそこはごった返していた。 ジュース買いに来ただけなんだけどな〜 この人込みに揉まれるのはゴメンだ。 売店は諦めて自販機が置いてある方に向かう。 自販機に行く途中である意味見たくない奴を見た。 榎並柾樹。 しかも、女と仲良さげに話している…様に見える。 彼女の気も知らずに無神経な男だな、と思った時には自然と手を握る力が強くなっていた。