ななみだった。 「えー!ななみなんでいるの!?」 「雪菜と話したあと、やっぱり行きたくなってさ」 「そっかー」 その横にはあの人がいた。 目が合いそうになった雪菜は慌てて目をそらした。 「あ、どうもはじめまして。雪菜の彼氏の裕希です」 奏にそう言って挨拶した。 「はじめまして。ななみの彼氏の奏です」 「裕希!行こう!時間なくなっちゃうよ」 「あ、じゃあまたな」 裕希はペコっと軽く頭を下げてから、近くの席に座った。 クスッ…。