藁半紙の原稿

六月五日 快晴




清太郎が来る。

謝るだけ謝つて帰る。



なんともなしに、清太郎に見せつけたくなつて思はず彼女の名を実際に呼んだ。

後に彼女にその事を言はれ、おおいに赤面した。




近頃、以前よりも触れたくなつてゐる。

気が付くと目が放せなくなつてゐる。



もう一度、僕は彼女に恋をした様子である。















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