【短編】微糖キャンディー




…指輪?


いや、でもなんか重過ぎるか。



ネックレス…


時計…



でも優奈は絶対オレが年下なの気にしてるから
そうゆう金かけたものは受け取らないだろうなぁ…



お菓子…


うーん…







「翔っ!

ボール!!」


翔がホワイトデーのお返しを考えている時だった。



いつもは大声なんか出さない上条が珍しくそう叫んで…


翔が振り向いた瞬間…




バスケットボールが翔の頭を直撃した。


「いっって…」


その衝撃で後ろに倒れた翔の腕にボール入れの金具が当たった。





「…大丈夫か?」


すっかりいつものクールを取り戻した上条が
表情1つ変えずに話しかける。


「大丈夫に見える?(笑)

血でてんですけど」


翔が金具の当たった肘のあたりから出る血を見せながら苦笑いする。



「教官室にいる先生に言えば
絆創膏くれんじゃねぇ?」



「……」



冷たい上条に少しふてくされながら
翔が教官室に向かって歩き出す。


体育館では男子のバスケの他に
女子のバレーが行われていて

女子のコートエリアに入った途端
空気が変わった。


少し甘いような香りにふと優奈の事が頭に浮かび…







優奈、本当に手作りしてくれるかな…




そんな事を思い顔を緩めていた時…




「早川くんっ」


1人の女子に声をかけられた。




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