「まだこねぇか…」 いつもより、1時間くらい前からスタンバイ。 だけど、なかなか現れない。 「ねみぃ…」 この時間帯は、まだ寝てる時間。 ガサっ 意識が途切れそうになっているなか、聞こえた物音。 俺は、音の方へ目を向ける。 「…」 息を潜ませる。 そこには、莉音の下駄箱の前に立つ女。 そして、下駄箱を開けようとする… 「おい! 何してんだよ…?」 「っ…佑斗くん」