「佑斗!!」 勢いよく開いたドア。 「どうした莉音? そんな急いで…」 走ってきたのか、息が荒くなっている莉音。 「あのね私…佑斗に言いたいことがあるの」 真剣な目。 だけど震えている体。 ふわっ 俺は、莉音を優しく抱きしめる。 「ゆっくりでいいから。 …聞かせて?」 「ウン… あのね、今朝…下駄箱に…手紙が入ってたの」 「手紙?」 「ウン… その内容がね…」 そこまで言って、口ごもる莉音。