「…とにかく探しに行くか…」 そう思い、廊下を歩く。 「ん…?」 あれって… 「莉音。」 俯きながら歩いている莉音に、俺は近づきがら声をかける。 「…佑斗っ…」 顔を上げると、今にも泣き出しそうな莉音。 「…何があった?」 「っ…あのねっ… さっき…郁に告白されて…ゴメンって…」 「…ウン…」 涙声で、話す莉音を俺は優しく抱きしめる。