知ってるよ、お前が動物のために一生懸命になるってことは。
おれも頼子も、身を持って経験している。
満面の笑顔を零す仙太郎は、ゴホッと咳を零しながらも飾りに戯れているねこ達に手を伸ばして頭を撫でた。
にゃあ、にゃあ、と白と黒の毛並みを持ったねこ二匹が仙太郎に向かって鳴いている。
喧嘩、そして喘息のことで何かと子供ながらに辛い思いをさせていた仙太郎に、これくらいのクリスマスプレゼントは当然だろう。
「仙太郎。名前を付けてやれよ」
「そうだね! …うんっとね。えっとね。こっちは黒っぽいし、こっちは白っぽいから」
「クロとシロ?」
頼子に言われて、「うん!」クロとシロにすると仙太郎がご機嫌に答えた。
おれ達が笑みを返せば、息子はおれ達の顔にはにかむ。
「今日のお父さんとお母さん、シアワセそう。お仕事でイイコトでもあったの?」
違うよ、それは違う。
おれも頼子も仕事以上に大切な忘れ物を見つけたんだ。
探し出すことができたんだ。
お前のいる未来をおれ達は見つけ出すことができた。
だからシアワセなんだ。



