Mary's Boy Child ―お父さんとお母さんはねこになった―




「あ!」


リビングに入って来た仙太郎が、決まり悪そうに声を上げる。


隠していたそれが早々に見つかった。

息子には予想外のことだったらしい。


おれと頼子は笑声を零して、おいでおいでと仙太郎を手招き。



おれ達を手招いたように、今度はおれ達が息子を手招く。



おずおずと歩み寄って来る仙太郎のおれの膝の上に乗せて、


「明日はこの子達を病院に連れて行こう」


ポンッと頭に手を置いた。


「ちゃんとお医者さんに診てもらって、健康かどうか確かめて。首輪、買いに行こうな。勿論ケーキも一緒に。お父さん、明日はお休みするから」

「お母さんも、お休みを無理やりにでも貰うことにするわ。仙太郎」


「え?! ホント! それに、この子達、飼ってもいいの?!」


絶対に駄目って言われると思ったのに!

頓狂な声を上げる仙太郎に、「貴方なら面倒看られると思ったのよ」頼子がおかしそうに笑う。
 

「いつも寂しい思いさせていたもの。これくらいしないとね」

「あ、ありがとう! ぼく、一生懸命世話するから! 絶対途中でやめたりしないから!」