―――…仕事か、子供か、
ようやく駅に到着したおれ達は、イルミネーション効果で行き交いの激しい駅周辺をぐるっと見渡す。
―――…おれはいつ前者を取っていた。
幼い男の子の姿が視界端に映るけれど、それは仙太郎じゃない。
―――…お前の小さな優しささえ気付かず、自分の仕事(こと)ばかり優先していた。
何処にいる、何処、仙太郎…、どこに。
―――…それでもお前はおれ達を想ってくれていた優しい子、可愛い子、おれ達の子。
誰よりも親思いの優しいお前がこの先いないなんて堪えられない。
そんな未来を取ってまで仕事に打ち込めない。
お前がいなくなる未来なんて想像もしたくない。
「頼むから間に合ってくれ!」
―――…神さま、この願いを聞き入れてくれるなら、どうか…、どうか。



