「俺と直が優勝って戸村達は言ってるけど、俺は微妙だと思うな」




「そうだね。あのカップルには負けちゃうかも・・・・・・」





そう。



隆介君と美亜ちゃんも参加してくれるんだ。





「隆介は、生徒達に人気出そうだろ?」




「そうだね。あのドSな雰囲気とか、ワイルドな髪型とか。でも優しいしねぇ。ライバルだね」





「ちょっと今の直の褒め方にやきもちやいちゃったよ、俺」




「ふふふ。先生の方がずっとずっとかっこいいよ」






私は先生の頬に自分の頬を近付けようと背伸びをした。




先生は腰をかがめて、私の頬に頬を当てた。




「好きだよ」


なんて言ってくれて。







「こんなにみんなが集まるなんて最初で最後じゃないかな。楽しみだな」





「私と先生の大切な人がみんな集まるんだもんね。嬉しいね」






誠人さんと花帆さん、お姉ちゃんと高森さんも文化祭には顔を出してくれる。




もちろん、私のお父さんお母さんもね。



お母さん、泣いちゃうんじゃないかな。



やっと、直の夢が叶ったね、って。





「俺は、本当に結婚して良かったって思ってる」




「私もだよ」






こんな会話も何度目かわからない。





でも、素敵な言葉は何度言い合ってもいいと思うんだ。




ずっとこうしてラブラブな夫婦でいようね。






今日は、誠人さんとお姉ちゃんのおかげで、改めて結婚の意味や、相手の大切さを考えることができた。