僕はピエロ



「偉いね君は
良い子だ良い子だ」


ピエロは手袋が外れた
冷たい手で子供を撫でた。


「…ボク、良い子じゃないよ
ママがそう言ったんだ…」


「ホントに?
んー、理由は聞かないでおくよ。」


「どうして?」


「君がナゼ悪い子だと
言われたか、分かるからだよ」


「え!?どうして…」


「ピエロだからさ」


子供はピエロの不思議な雰囲気に
少しドキドキしていた。