箱〜Box〜

カグSIDE

仲間を追いかける為進むと

「ナナ!!」

ナナが血まみれで倒れていた

「こいつの仲間か?」

俺はナナを担ぎ間合いをとるため
跳躍し、後退した

「ふん、ガキが負けたんだな…

まぁ、俺も負けたがな、」

ふふっと笑う奴に

「ナナは動けないなら、あんたの
勝ちだと想うがな、戦場では…」

警戒しながら言うと、

「まぁな、だが、ほれ」

とんとんと己の首を突き

「無意識だろうが俺に傷をつけた

いままで一度も無かったんだよ

人間だった時代から一度もな」

そして奴は

「俺はあいつの願いを叶えてやり
たいんだよ、あいつらのな」