「なんだよ、それ」

サクを抱いたままエンがROMを
顎でしゃくると

「これは、ウイルスだ、

政府はマザーコンピューターの箱
に依存して存在していると言える

じゃあ、もし箱が機能しなければ

どうなるかすぐに分かるよな?」

確かに政府だけでなく、世界規模
で混乱が生じこちらにも勝機が…

だが…

「難攻不落の箱をどうすんだよ」

カグが眉間に皴を寄せ溜息をつく

「カグ、確かに外部からは無理だ

だが、それが中からなら?」

不敵に笑うナチに

「意味わからんな」

吐き捨てるカグ

「即答すんな馬鹿槌

いいか、カバにも分かるように、
天才である俺が説明してやる

箱は確かに外部からは難攻不落、

しかし

同じ機械同士なら緩くなる」

まだ分からないカグに溜息のナチ