箱〜Box〜

そんな私に転機がきた

いつもは一切テレビをみなかった

ただその日、兄が見せたアニメ

兄は能力について言っていた

最初は羨んでいたらしいが…
話を聞いて考え直したらしい

『僕は、忘れて楽に生きたいな』

なんとなく、兄は忘れられないと
いうのは孤独の中にあるからだと
言葉の説明をしてくれた

父や祖父は知っていたらしいが…

だからこそ無駄にテレビを見せず
必要最低限だけだった
後は新聞を読み理解していった

だからその日の兄の行動は不思議

理由は、子供らしい感情を

だったと照れていた