長めの黒髪で隠された瞳が真っ直ぐに
美鈴を見つめていて…
美鈴の体が強張る。
優しく笑みを浮かべるトモの瞳がキレイで…
緊張しながらも美鈴もトモを見つめ返していた。
ただ見つめ合ってるだけなのに
愛しさが溢れてきて…
自分の気持ちがトモに伝わってしまいそうで…
でも…
そんな事どうでもよかった。
時間が止まってしまったように見つめあっていた時
シャッター音が聞こえ始めた。
…―――カシャ
その音にトモが一瞬だけ視線を機械に移す。
そして…
「…できたら
人間界で逢いたかったな」
そんな言葉を呟いて…
唇を重ねた。
…―――カシャ
「…っん…ぁ…」
トモのキスは契約のキスとは違って…
ゆっくりと割られた口にトモの熱が伝わってくる。
これも…
あたしの想像…?
トモの熱いくらいのキスにそんな事を考えて…
でもすぐに消えていった。
…―――カシャ
「んん…っ…」
何も考えられなくさせるトモのキスについていくのがやっとで…
まだ繋がれたままのトモの手をぎゅっと握った。
.



