眠り姫にはキスを。




「美沙?」




1人でいたはずの教室に、自分以外の声がした。




「あ、加奈。
終わったの?」




それは親友の上原加奈だった。




「終わったよ。
ごめん、待ってもらってさ」



「いいよ、暇だしね」