私は動揺して、無意識に加奈の制服の裾を引っ張っていた。 「美沙? どうした?」 引っ張られてるのに気付いた加奈は、振り向いて声をかける。 「加奈、あのね……」 「上原さん」 小声で加奈に話そうとしたとたん、加奈が他の人に呼ばれた。