眠り姫にはキスを。




そんな気持ちを押さえようと、教室のドアの前で立ち止まった。


そして、深呼吸をしてドアを開けようとした。




「美沙?」




ドアに手をかけたとたん、声をかけられた。


それに私の心臓は、飛び出しそうだった。