教室を見回してみるけど、やっぱり私以外に人影はない。 どこかに隠れる場所なんてないし。 何度見ても、私1人。 だけど、唇には生暖かい感触がまだ、残っていた……。 夢か、現実か。 イヤ、たぶん夢だ。 そんなこと、現実であるわけがないもん。 寝てる間に、キスされたなんて。