シドロモドロになりながら、噛み噛みながらに経緯を話すと「シャワー室に行った方がいいよ」と返ってきた。何故か呆れた表情を浮かべながら。


次いで「制服の絵の具、綺麗に落としてくれると思うから」と言った。


また、ポツッと青い絵の具が滴り落ちる。


よく分からないが、彼女も普通にやっても取れないと言っていたからやってもらった方がいいのだろうと言う事は分かった。が、


「シャワー室って、どこにあるんだ?」


校舎内を徘徊している時期に、それらしき場所を見つけた記憶は無かった。だとすると校舎外なので全くもって分からないのだ。


そもそもシャワー室などと言うものがあった事に驚きだ。


彼女が走り去った方向を見渡していると彼はまた声を掛けてきた。


「じゃあ、着いてきて」