外から見れば小さく深くない箱庭。


中から見れば大きく深い箱庭。


そこは暗くて寂しくて、只管に“何か”を探した。


だけど、求めても分からない“何か”に対して迷って動けなくなるばかり。


外から見てる人は嘲笑う。中で足掻く私を嘲笑う。


そうして、その場から動けなくなり蹲った。


きっと箱庭の中で生きていくのだと悟った。


光なんてある筈もない。


そう思ったときに見えた光は、希望か夢幻か。


どちらでもいい。


と、縋るように手を伸ばして光に触れた時、音が聴こえた。


一つ。また一つ。奏でて繋がる。


音が、降り注いだ――……