…………んだと、?



「てめぇ、」



転校生は少し身を乗り出す俺に構いもせずキレ続ける。



「ムカつくけど!かなりムカつくけど!手当てだけはさせて!」

「………は?」


キレたと思ったら、手当てさせてだと?



…わけわかんねぇこと言ってんじゃねぇよ


「やだ」



「な……!」



初めてだ、

こんな女

俺を真っ正面から睨みながらキレる。


男にもこんな奴いなかった、だいたいは目が怯えていた。



初めてだからかイラつきはおさまらない。



「“初対面”の奴にこんぐらいの掠り傷だけだったとしても手当なんかさせるかよ」

「……でもっ!」



誰も俺に刃向かわなかったのにこいつは……



ムカつく…


…―ガンッ


怒りに任せて机をける




「うぜぇ。」


ほんとに、うざい