「行くぞ」

「はい――!」


声を張り、構えをとる。


光は、自らに確かな変化を感じながら、沖田達の存在すら忘れ、稽古に励んだのだった。









「二人とも……お強いですねぇ」


「だなー……」


稽古が終わり、井戸の前に座る山崎と光。沖田と藤堂ら五人は、それを取り囲んで話をしている。


稽古中の光は、当たり前だが“無我の境地”には程遠い。だが、最初とは明らかに動きが変化した。


山崎には勝てなかったが、木刀を僅かに掠らせることだけは出来た。絶対に当てることの出来なかった以前の光にしては、大きな進歩である。


――とは言っても、実戦ならば何度も死んでいるということになるのだが。