それを言うと、気を失ってパタリと倒れた。
すぐに白羽のもとへ駆けつけ、鼻に手をかざす。
息をしている。
ホッと一息ついて、安心する度に額にキスをする。
今この子は、こんなにも近くにいる。
触れるほどに、キス出来るほどに。
今、存在していることを確認するかのように、きゅっと軽く抱き締めた。
そして、その後ちゃんと元気に笑った顔を見せてくれる。
確認させるかのように。
一番辛いはずの白羽が笑顔でいるのに、周りが暗い顔していてはダメ。
そうにいつでも言い聞かせていた。
白羽に、優しい思い出を作ってあげよう。
そう、心に刻んで...。



