学校帰りにたまに立ち寄るファーストフード店で、コーラを一口飲んではため息ばかりついていた。
頬杖をつきながら、カウンター席からぼんやりと窓の外を眺める。
何かを話しながら行き交う人たちの姿が眩しく感じた。
そのきらきらを感じた瞬間、俺はまた、『お嫁さんになりたい』と言って頬を赤くそめた春野の顔を思い浮かべてしまっていた。
そして自分の体がほんの少し熱を帯びているのにも気づいていた。
まずいな。
こんなことは初めてだ。
今までそれなりに女と付き合ったことはあったけど、いつもどこか冷めてたんだよな。
で、なんか面倒くさくなって、振っておしまい。